WISCを受けることになったとき、
「検査を受けると何が分かるのだろう」と疑問に思う保護者の方も多いと思います。
「IQが分かる検査」と説明されることもありますが、WISCで分かるのはそれだけではありません。
この記事では、WISCの検査によってどのようなことが分かるのかを整理します。
子どもの頭の使い方の特徴
WISCの検査では、子どもの「頭の使い方」の特徴を知ることができます。
ここでいう頭の使い方とは、どのように考え、理解し、情報を処理しているかということです。
たとえば、言葉を使って考えることが得意な子どももいれば、図形や空間の理解が得意な子どももいます。
このような認知の特徴を、いくつかの側面から整理して見ることができるのがWISCの検査です。
得意な部分と負担のかかりやすい部分
WISCでは、子どもの得意な部分と負担のかかりやすい部分を知ることができます。
検査では、言語理解、視空間、ワーキングメモリー、処理速度など、いくつかの指標が示されます。
それぞれの指標を比較することで、どのような場面で力を発揮しやすいのか、どのような場面で負担がかかりやすいのかが見えてくることがあります。
こうした違いは、結果の説明の中で「凹凸」と表現されることもあります。
困りごとの背景を理解する
WISCの結果は、子どもが感じている困りごとの背景を理解する手がかりになることがあります。
たとえば、ワーキングメモリーに負担がかかりやすい場合、口頭の指示を一度に覚えることが難しいことがあります。
また、処理速度に負担がある場合、作業に時間がかかることがあります。
このように、検査結果を見ることで、日常生活や学習の中で起きている困りごとの理由が整理できることがあります。
得意な部分を活かすヒント
WISCの結果を見るときには、負担のかかりやすい部分だけでなく、得意な部分にも目を向けることが大切です。
得意な力を活かすことで、学習や生活の中で理解しやすくなることがあります。
たとえば、言葉で考えることが得意な子どもでは、説明を言葉で整理すると理解しやすいことがあります。
このように、結果は「できないこと」を示すものではなく、その子に合った関わり方を考えるヒントになります。
検査の目的
WISCの検査は、子どもを評価したり、進路を決めたりするためのものではありません。
子どもがどのように考え、どのような特徴を持っているのかを理解するための検査です。
その理解をもとに、子どもに合った関わり方や支援を考えていくことが大切になります。
