言語理解とは何を見ているのか
WISCの言語理解指標は、
言葉を使って考えたり理解したりする力を見ています。
具体的には、
・言葉の意味を理解する
・共通点を見つけて説明する
・社会的な常識や知識について答える
といった課題を通して、
言語による思考や理解の特徴を見ています。
ここで見ているのは、単に「言葉が分かるかどうか」だけではなく、
言葉を使って考えたり説明したりする力のバランスです。
言語理解が低めの場合に見られること
言語理解が低めの子どもでは、例えば次のような様子が見られることがあります。
・質問されても答えがうまくまとまらない
・言葉で説明することが苦手
・抽象的な言い方の指示が理解しにくい
ただしこれは、
言葉が全く理解できていない
という意味とは限りません。
むしろ、
・考えていることはあるが言葉にまとまらない
・理解していても説明が苦手
といった形で現れることもあります。
言語理解は経験の影響も受けやすい
言語理解の結果は、
これまでの経験や会話の量の影響も受けやすいとされています。
例えば、
・家庭での会話
・日常生活での経験
・本や話を通して知る言葉
などの積み重ねによって、語彙や知識は少しずつ広がっていきます。
そのため、結果が低めに出た場合でも、
それだけで子どもの能力を決めつけることはできません。
よくある誤解
言語理解が低いと言われると、
「言葉が分かっていない」
「勉強が苦手」
と受け取られることがあります。
しかし実際には、
・経験の違い
・説明の仕方
・検査場面での緊張
などによって結果が影響を受けることもあります。
そのため、結果は
子どもの特徴を理解するための手がかりとして見ることが大切です。
結果の活かし方
言語理解の結果は、
言葉による説明の理解のしやすさを考えるヒントになります。
例えば、
・具体例を使って説明する
・図や実物を使って説明する
・実際の経験と結びつけて説明する
といった工夫で理解しやすくなることがあります。
このように、結果は
その子に合った関わり方を考えるための手がかりになります。
まとめ
WISCの言語理解は、
単に「言葉が分かるかどうか」を見ているわけではありません。
言葉を使った思考や理解の特徴を知ることで、
子どもに合った関わり方を考える手がかりになります。
検査結果は評価ではなく、
その子の理解や支援を考えるための材料として活用していくことが大切です。
