WISCの結果説明で「処理速度が少し低めですね」と言われることがあります。
処理速度と聞くと、
「頭の回転が遅いのでは?」
と心配になる方もいるかもしれません。
しかし、WISCで見ている処理速度は、単純に「頭の良さ」や「考える速さ」を示すものではありません。
処理速度とは何を見ているのか
WISCの処理速度では、主に次のような力を見ています。
・見た情報を素早く理解する力
・単純作業を正確に進める力
・手を動かしながら効率よく処理する力
そのため、考える力そのものというより、
「作業を進めるペース」に近い特徴が表れます。
処理速度が低いとどういう意味か
処理速度が低い場合、
・作業に時間がかかる
・丁寧だが遅い
・急ぐとミスが増える
といった傾向が見られることがあります。
園や学校で見られる具体的な様子
処理速度に特徴がある子どもは、日常の中で次のような形で現れることがあります。
制作活動に時間がかかる
工作やプリントなどで、他の子より時間がかかることがあります。
・書くのが遅い
・塗るのに時間がかかる
・最後まで終わらない
次の行動に移るのが遅い
活動の切り替えに時間がかかることがあります。
・片付けが遅い
・準備が遅れる
・移動開始が遅い
朝の準備や着替えが遅い
家庭でも、
・着替えに時間がかかる
・朝の準備がなかなか終わらない
・一つ一つがゆっくり
といった様子が見られることがあります。
誤解されやすいポイント
こうした様子から、
・やる気がない
・理解していない
・ぼーっとしている
と受け取られてしまうことがあります。
しかし実際には、
👉 本人なりに取り組んでいるが、ペースが追いついていない
というケースも少なくありません。
能力が低いわけではない
処理速度が低いからといって、能力全体が低いわけではありません。
実際には、
・言語理解が高い
・推理力が高い
・丁寧に考える力がある
など、他に強みがあることも多くあります。
関わり方のヒント
処理速度に特徴がある子には、次のような関わり方が有効です。
・時間に余裕を持たせる
・急がせすぎない
・作業を区切って伝える
・「速さ」より「正確さ」を評価する
大切なのは「全体で見ること」
WISCでは、一つの数値だけではなく、全体のバランスを見ることが大切です。
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