WISCの結果説明で「流動性推理が少し低めですね」と言われることがあります。
しかし「流動性推理」という言葉は聞き慣れないため、
「何が苦手という意味なのだろう」
と感じる保護者も多いかもしれません。
流動性推理では主に、
- 初めて見る問題を考える力
- パターンやルールを見つける力
- 情報をもとに推理する力
などを見ています。
流動性推理で見ている力
WISCでは例えば、
- 図形の並び方のルールを見つける
- どの図形が当てはまるかを考える
といった課題で流動性推理の力を見ています。
検査場面で見られる様子
流動性推理が弱い場合、検査では
- 問題を見ても手がかりがつかめない
- 途中で答えられなくなる
- しばらく考えて止まってしまう
といった様子が見られることがあります。
日常生活ではどう見えるか
流動性推理の特徴は、日常生活ではあまり目立たないこともあります。
ただし場合によっては、
- 初めての課題に取りかかるまで時間がかかる
- 応用問題でつまずきやすい
- やり方が少し変わると戸惑いやすい
- 「どうすればいいか」を自分で考える場面が苦手
といった様子として見えることがあります。
算数で似た問題はできるのに、
少し形が変わると解き方が分からなくなることがあります。
説明を聞けば理解できるものの、
初めての課題ではどこから考えればよいか迷うことがあります。
また、
友達がすぐ気づくルールや法則に気づくまで
時間がかかることもあります。
保護者からよくある相談
流動性推理が低めと言われた保護者からは、
「算数はできるのに文章題になると急にできなくなります」
「家で教えると分かるのに、一人では解けません」
「初めての問題になると手が止まってしまいます」
といった相談を受けることがあります。
流動性推理では、覚えた知識をそのまま使うのではなく、初めての状況で考える力やルールを見つける力が関係します。
そのため、知識量や会話力に問題がなくても、新しい課題や応用問題で負担が大きくなることがあります。
結果を見るときは、流動性推理の数値だけで判断するのではなく、普段どのような場面で困りやすいのかを合わせて考えることが大切です。
他の指標との関係
WISCでは流動性推理だけでなく、他の指標もあわせて見ます。
そのため、流動性推理の結果だけで子どもの能力を判断することはできません。
流動性推理が低めでも、
言語理解が高い子は
言葉を使って考えることで補いやすいことがあります。
また、
視空間が得意な子は
図や形を使って理解しやすい場合もあります。
そのため、
流動性推理だけで判断するのではなく、
全体のプロフィールを見ることが大切です。
流動性推理が低い=できないという意味ではない
流動性推理が低めでも、
知識量や会話力まで低いとは限りません。
また、
興味のある分野では高い力を発揮する子もいます。
初めての問題を考える場面では負担があっても、
慣れた課題では力を発揮することがあります。
数字だけで判断しない
WISCの結果は、
子どもの特徴を理解するための手がかりです。
同じ流動性推理80でも、
困りごとが目立つ子もいれば、
あまり困っていない子もいます。
大切なのは、
点数そのものではなく、
実際の生活でどのような場面で困りやすいのかを考えることです。
結果をきっかけに、
その子に合った関わり方を考えることが大切です。
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