WISCの結果を見ると、「5つの指標」という言葉が出てきます。
言語理解、視空間、流動性推理、ワーキングメモリー、処理速度――
これらは、子どもの認知特性を多面的に捉えるための指標です。
ただ、それぞれの意味や違いが分かりにくく、
「どこを見ればいいのか分からない」と感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、WISCの5つの指標について、意味・見方・日常での現れ方を整理して解説します。
WISCの5つの指標とは
WISCでは、次の5つの力をバランスよく測定しています。
・言語理解
・視空間
・流動性推理
・ワーキングメモリー
・処理速度
それぞれの指標は、「できる・できない」ではなく、
「どのように理解し、どのように処理しているか」を示すものです。
言語理解
言葉の意味や、説明を理解する力に関わる指標です。
・言葉の理解
・説明を聞いて考える力
・言葉で表現する力
日常では、説明の理解や会話のやりとりに関係します。
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言語理解が低いと言われたときの見方
視空間
見た情報をもとに、形や位置関係を捉える力です。
・図形を理解する
・位置関係を把握する
・組み立てる
日常では、図形問題や工作、地図の理解などに関係します。
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視空間が低いと言われたときの見方
流動性推理
新しい問題に対して、法則や関係性を見つけて考える力です。
・パターンを見つける
・論理的に考える
・初めての問題に対応する
算数の文章題や推理的な問題に関係します。
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流動性推理が低いと言われたときの見方
ワーキングメモリー
情報を一時的に覚えながら処理する力です。
・聞いたことを覚えておく
・順番を保つ
・同時に処理する
日常では、「話を聞いていない」と言われる場面と関係することがあります。
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ワーキングメモリーが低いと言われたときの考え方
処理速度
情報を理解して、作業として処理する速さに関わる指標です。
・作業のスピード
・正確さ
・効率
日常では、「動きが遅い」「準備に時間がかかる」といった場面に関係します。
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処理速度が低いと言われたときの見方
指標は単独で見るものではない
WISCでは、1つの指標だけで判断することはできません。
例えば、
・ワーキングメモリーが低い
・処理速度が低い
という組み合わせによって、
「話を聞いていない」「動きが遅い」といった様子が見えることがあります。
困りごととのつながり
WISCの結果は、日常の困りごととつながっていることがあります。
例えば、
・話を聞いていないと言われる
・落ち着きがないと言われる
・指示が通らない
・集中できない
こうした様子の背景に、指標の特性が関係していることがあります。
▶ 困りごとから見たい方はこちら
・話を聞いていないと言われたとき
・落ち着きがないと言われたとき
・指示が通らないと言われたとき
・集中できないと言われたとき
大切なのは「全体で見ること」
WISCは、得意・不得意のバランスを見る検査です。
一つの数値だけで判断するのではなく、
全体のバランスや日常の様子と合わせて理解することが大切です。
まとめ
WISCの5つの指標は、それぞれ異なる役割を持っています。
・言語理解:言葉の理解
・視空間:見て捉える力
・流動性推理:考える力
・ワーキングメモリー:覚えながら処理する力
・処理速度:作業の速さ
これらを組み合わせて見ることで、
子どもの特性をより具体的に理解することができます。
