園で「落ち着きがない」と言われたとき
園の先生から
- 「じっと座っていられない」
- 「体の動きが多い」
- 「すぐ立ち歩いてしまう」
といった様子を指摘されることがあります。
保護者としては
「集中力がないのではないか」
「落ち着きが足りないのではないか」
と心配になることもあるかもしれません。
しかし実際には、
子どもの能力の特徴が関係している場合もあります。
体の動きが多くても課題に取り組める子もいる
検査の場面では、体の動きが多い子でも、
課題が始まると集中して取り組めることがあります。
声をかけると席に戻り、
課題に取り組める子も少なくありません。
このような場合、
「落ち着きがない」という印象だけで判断すると、
子どもの特徴を十分に理解できないことがあります。
WISCで関係することが多い指標
「落ち着きがない」と言われる子どもでは、
次のような指標が関係していることがあります。
ワーキングメモリー
聞いた内容を一時的に覚えておきながら
行動する力です。
この力に負担がある場合
- 指示の途中を忘れてしまう
- 何をするのか分からなくなる
といったことが起こることがあります。
例えば数唱では、
- 順唱はできる
- 逆唱になると急に難しくなる
という様子が見られることもあります。
これは、聞いた内容を
頭の中で操作する負担が関係していることがあります。
ワーキングメモリーについては
こちらの記事でも詳しく説明しています。
処理速度
処理速度は、作業をどのくらいの速さで進められるかを示す指標です。
この力に負担がある場合、
- 周囲の動きについていけない
- 次に何をすればよいか迷う
といったことが起こることがあります。
その結果として、体の動きが増えたり、
落ち着かない様子に見えることもあります。
処理速度については
こちらの記事でも詳しく説明しています。
家庭や園でできる工夫
原因によって、関わり方を少し工夫すると
落ち着いて行動しやすくなることがあります。
例えば
- 指示を短く伝える
- 一つずつ順番に説明する
- 視覚的な手がかりを使う
といった方法です。
こうした工夫によって、
子どもが行動しやすくなることもあります。
家庭での具体的な支援については、こちらの記事でまとめています。
▶ 結果を受けたあとに家庭でできる支援5選
「落ち着きがない」と決めつけない
園で「落ち着きがない」と言われると、
保護者は不安になることも多いと思います。
しかし、その背景には
- ワーキングメモリー
- 処理速度
- 注意の調整
といった 認知の特徴が関係していることもあります。
WISCの結果は、
子どもを評価するためのものではなく、
その子に合った関わり方を考えるための手がかりです。
子どもの様子と合わせて考えていくことが大切です。
