【WISC】凹凸が大きいと言われたときの見方

WISC 支援・解説 WISC基礎知識

WISCの結果を説明されたとき、
「凹凸が大きいですね」と言われることがあります。

この言葉を聞いて、

「バランスが悪いということなのだろうか」
「問題が大きいという意味なのだろうか」

と不安に感じる保護者の方も少なくありません。

ここでは、WISCで言われる「凹凸」とはどのような意味なのか、そして結果をどのように理解すればよいのかを整理します。


凹凸とは何か

WISCでは、いくつかの指標をもとに子どもの認知の特徴を見ていきます。

そのため、指標ごとに得点の差が見られることがあります。

このように 指標の間に差がある状態を、説明の中で「凹凸」と表現することがあります。

これは、能力の「良い・悪い」を示しているというよりも、
得意な部分と負担のかかりやすい部分の違いを示しているものです。


数値の例

例えば次のような結果があったとします。

FSIQ 98
VCI 110
VSI 105
WMI 75
PSI 92

この場合、全体としては平均の範囲に入っていますが、
ワーキングメモリーの部分だけが低めに出ています。

このように 指標ごとに差がある結果は、WISCではそれほど珍しいものではありません。


よくある誤解

「凹凸が大きい」と言われると、

・能力のバランスが悪い
・問題が大きい

と感じてしまうこともあります。

しかし、WISCで見ているのは 子どもの考え方や情報処理の特徴です。

そのため、指標の差があること自体が必ずしも問題になるわけではありません。

むしろ、その違いを理解することが大切になります。


結果の見方

凹凸がある場合には、

・どの部分が得意なのか
・どの部分に負担がかかりやすいのか

を整理して考えることが重要です。

例えば、言葉で理解する力が強い子どもであれば、
説明を言葉で整理すると理解しやすいことがあります。

一方で、ワーキングメモリーに負担がかかりやすい場合には、
指示を短く区切るなどの工夫が役立つこともあります。

このように、凹凸は 子どもに合った関わり方を考えるための手がかりになります。


まとめ

WISCで言われる「凹凸」は、能力の良し悪しを示すものではありません。

指標ごとの違いを通して、子どもの得意な部分や負担のかかりやすい部分を理解する手がかりになります。

検査結果は、子どもを評価するためではなく、その子に合った関わり方や支援を考えるための情報として活用していくことが大切です。


  • WISCの5つの指標については、こちらの記事で解説しています。
  • ワーキングメモリーについては、こちらの記事も参考にしてください。

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