【園で「指示が通らない」と言われたとき】WISCの結果から考える理由と支援

WISC 支援・解説 WISC基礎知識

園で「指示が通らないようです」と言われると、
保護者としては戸惑いや不安を感じることがあると思います。

「理解していないのだろうか」
「わざと聞いていないのではないか」

そのように受け取ってしまうこともあるかもしれません。

しかし、このような様子の背景には、
WISCで示される認知特性が関係していることがあります。

ここでは、「指示が通らない」と言われる理由と、
家庭でできる関わり方について整理します。


「指示が通らない」とはどういう状態か

「指示が通らない」という言葉は、
必ずしも「理解していない」という意味ではありません。

実際には、

・一部は理解しているが最後まで続かない
・最初の説明は分かっているが途中で抜けてしまう
・何を優先すればよいか分からなくなる

といった状態が含まれていることがあります。


関係しやすいWISCの指標


ワーキングメモリー

聞いた内容を一時的に保持しながら処理する力です。

この力に負担があると、

・複数の指示を覚えておくことが難しい
・途中で手順が分からなくなる

といったことが起こります。

ワーキングメモリーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
ワーキングメモリーが低いと言われたときの考え方


言語理解

言葉の意味や関係を理解する力です。

この力に負担がある場合、

・指示の意味そのものが分かりにくい
・抽象的な言い方が理解しづらい

といったことがあります。


「通らない」ように見える理由

同じように見える行動でも、
背景にはさまざまな理由があります。

・情報量が多くて整理しきれない
・言葉の理解に時間がかかる
・注意が途中でそれてしまう

これらは「やる気」や「態度」の問題ではなく、
情報の処理の仕方に関係しています。


家庭でできる関わり方


指示を一つずつ伝える

複数の内容を一度に伝えるのではなく、
一つずつ順番に伝えることで理解しやすくなります。


言い換えや具体化をする

「ちゃんとして」などの抽象的な表現ではなく、

・「椅子に座ろう」
・「この箱に入れてね」

といった具体的な言い方にすることで伝わりやすくなります。


視覚的な手がかりを使う

言葉だけでなく、

・見本を見せる
・順番を書いておく

など、視覚的な情報を加えることで理解を助けることができます。

家庭での具体的な支援方法については、こちらの記事でまとめています。
結果を受けたあとに家庭でできる支援5選


まとめ

「指示が通らない」と言われたときには、

・理解できていないのか
・途中で抜けてしまうのか

といった違いを考えることが大切です。

WISCの結果は、その背景を理解する手がかりになります。

困りごとの理由を知ることで、
関わり方を少し変えることができます。

無理に従わせるのではなく、
理解しやすい形に整えることが重要です。


関連記事

関連する内容として、以下の記事も参考になります。

園で「話を聞いていない」と言われたとき
処理速度が低いと言われたときの見方
結果を受けたあとに家庭でできる支援5選


タイトルとURLをコピーしました