WISCで「IQが低い」と言われたとき
WISCの結果説明では、最初に 全検査IQ(FSIQ) が示されることが多いです。
そのため、多くの保護者にとって
この数字が一番気になる部分かもしれません。
しかし、WISCでは IQの数字だけで子どもの特徴を判断するわけではありません。
検査では
- 言語理解
- 視空間
- 流動性推理
- ワーキングメモリー
- 処理速度
といった複数の指標を見ながら、
子どもの 得意な力と負担のかかりやすい力 を考えていきます。
FSIQが80〜89の場合
FSIQが80〜89の場合、
一般的には 平均よりやや低い範囲と考えられることがあります。
この範囲では、
- 指標の凹凸があるか
- 学習や生活で困りやすい場面があるか
などを確認しながら、
家庭や園での関わり方を考えていきます。
この段階では、
数字だけで大きな判断が決まるわけではありません。
FSIQが80未満の場合
FSIQが80を下回る場合には、
学校生活で支援が必要になる可能性についても考えていきます。
その際には
- 家庭や園でできる支援
- 学校での配慮
- 必要に応じて医療機関や教育センターなどの利用
について説明されることがあります。
ただし、この場合でも
IQの数字だけで子どもの能力が決まるわけではありません。
指標ごとの特徴や、日常生活での様子を合わせて考えることが大切です。
IQの数字には「誤差」がある
WISCの結果には 測定の誤差 が含まれます。
そのため、例えば
- 79
- 81
といった数字の違いが、
必ずしも大きな意味を持つとは限りません。
WISCの結果の信頼性については、
こちらの記事でも説明しています。
保護者の考え方はさまざま
説明のあと、保護者の考え方はさまざまです。
例えば
- 医療機関や教育センターなどの利用を検討する
- 就学までの1年間、様子を見ながら支援を続ける
といった選択をされることがあります。
どちらの場合でも、
子どもの様子を見ながら 必要な支援を考えていくこと が大切です。
数字だけで子どもを決めない
WISCの結果は、
子どもを評価するためのものではなく、
その子に合った関わり方を考えるための手がかりです。
IQの数字だけを見るのではなく、
- 得意な力
- 負担のかかりやすい力
- 日常生活での様子
を合わせて考えることで、
より適切な支援を見つけていくことができます。
