【園で「落ち着きがない」と言われたとき】WISCの結果から考える理由と支援

WISC 支援・解説 WISC基礎知識

園で「落ち着きがないようです」と言われると、
保護者としては不安や戸惑いを感じることがあると思います。

「じっとしていられないのは性格の問題なのだろうか」
「注意すれば直るものなのだろうか」

そのように考えることもあるかもしれません。

しかし、このような様子の背景には、
WISCで示される認知特性が関係していることがあります。

ここでは、「落ち着きがない」と言われる理由と、
家庭でできる関わり方について整理します。


「落ち着きがない」とはどういう状態か

園での「落ち着きがない」という言葉は、
一つの状態だけを指しているわけではありません。

例えば、

・座っている時間が短い
・体を動かし続けてしまう
・活動の途中で別のことに移ってしまう

といった様子が含まれていることがあります。


関係しやすいWISCの指標


処理速度

見た情報をすばやく処理し、作業を進める力です。

この力に負担がある場合、

・作業に時間がかかり、待つ時間が長くなる
・待っている間に注意がそれてしまう

その結果、周囲からは「じっとしていられない」「落ち着きがない」と見えることがあります。

処理速度については、こちらの記事で詳しく解説しています。
処理速度が低いと言われたときの見方


ワーキングメモリー

情報を一時的に保持しながら処理する力です。

この力に負担があると、

・次に何をするか分からなくなる
・活動の流れを保つことが難しい

そのため、途中で動き回ったり別のことに移ったりして、
「落ち着きがない」ように見えることがあります。

ワーキングメモリーについては、こちらの記事で解説しています。
ワーキングメモリーが低いと言われたときの考え方


「落ち着きがない」ように見える理由

同じように見える行動でも、
背景にはさまざまな理由があります。

・やることが分からず手持ち無沙汰になる
・活動の切り替えが難しい
・待つ時間が長く負担になる

これらは「意欲」や「しつけ」の問題ではなく、
環境とのかみ合い方によって生じている場合があります。


家庭でできる関わり方


活動の見通しを伝える

「これが終わったら次はこれ」と、
流れをあらかじめ伝えることで安心して取り組みやすくなります。


待つ時間を減らす

長く待つ必要がある場面では、

・先にできることを用意する
・順番を工夫する

といった調整が役立ちます。


切り替えをサポートする

活動の終わりや始まりのタイミングで、

・声かけをする
・合図を決める

など、切り替えの手がかりを用意すると行動しやすくなります。


家庭での具体的な支援方法については、こちらの記事でまとめています。
結果を受けたあとに家庭でできる支援5選


まとめ

「落ち着きがない」と言われたときには、

・本当に動き続けているのか
・状況によってそう見えるのか

を分けて考えることが大切です。

WISCの結果は、その背景を理解する手がかりになります。

困りごとの理由を知ることで、
関わり方を少し変えることができます。

無理に抑え込むのではなく、
取り組みやすい環境を整えることが重要です。


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